デザイナーの技、クラフツマンの知見
世にある財布の「タイプ」にとらわれることなく、m.rippleらしい美しさと使いやすさ、レザーでつくる意味を、村上氏がいちから考えた長財布といえる。
四辺すべてが、革を折ることでかたちづくられているので、丸みがあり、手に心地よくフィットする。
柔らかなミネルバボックスのボディに、キリッとしたブッテーロマレンマのフラップという、ぜいたくなレザーの合わせ技だ。
いずれも、使うのが楽しくなるような経年変化を見せる。
消耗品であるジッパーや金具を一切使用せずに、レザーと糸のみでできているため永く使えることが期待できる。
まず特徴的なのはカード収納で、ポケットではなくスリットに縦に挟み込んで、8枚入れられる。見た目にも美しく、出し入れがしやすい。
お札は、対角線上にナナメに設置されたフラップ部分にしまう。
マチによってお札が折れてしまうのを防ぎ、きれいに使うことができる。
財布の中身が一望できる設計で、これは思いのほか使いやすい。
他で見たこともないが、奇をてらうわけでもない。
m.ripple村上氏の、デザイナーとしての高い能力と、レザーを専門的に扱うクラフツマンとしての知見が、構造に、使い勝手に、素材に活きている。
フルサイズのこちらDEW002と、スリムなDEW003もチェックしてほしい。
DEW-002
m.ripple