付加するのでなく、そのものを考え抜いて完成されたかたち
土のような温かみのある色合いと、ふっくらと柔らかい仕立て。余計なもののない端正な顔立ち。
使う人のことも背筋を伸ばして颯爽と歩かせてくれそうな、清潔感ある印象を湛えるショルダーバッグだ。
レザーはエメ リュックと同じく、本来想定された使用から表裏を敢えて逆転させたもの。シワや血筋が革らしい無二の表情を生む。
カバン背面にA4や新聞に適したスリットポケットがひとつある他は、内側にはレザーの香り以外に何もない。
充分にとられたサイズの豊かな包容力を、あなた自身の用途に自由に合わせて、オンオフ問わず行動を共にしてほしい。
Tochca天崎夫妻が試行錯誤を重ねてデザインした独特の開口部は、内容物がフラップの隙間から出てしまうことを防ぎ、また、フランスでの経験から掏摸(スリ)への対策も意図しているという。
ストラップまでしなやかなオールレザー仕様。ハーフフラップだからモノの出し入れもしやすい。
「ひとつの完成形」と作り手が自信を窺わせる出来栄えが、あなたにとっての「愛せるやつ」になるといい。