ワークのような武骨さと、ドレスのようなフィットを
スナワチがコラボ製品第一弾として選んだ、香川県の手袋メイカー「香三堂」。香川県東かがわ市は国産手袋の九割を生産する「手袋の町」だ。その中でも、香三堂はモーターサイクル用を中心にフィットの良い手袋を、50以上という豊富なサイズ展開でつくっている。バイク乗りのための、防寒と繊細な指先操作という相反する機能を果たすために培われたノウハウを、タウン用に落とし込んだのがこのレザーグローブだ。
そのため、ワークグローブのようなワイルドさと、タウン用としてのジャケットやコートとの合わせやすさの、絶妙なバランスで出来上がった。
縫い目が少なく握りやすいガンカットの内縫い仕様は、やや武骨なシルエットと快適な使用感を確保するためだ。
2018-19年は、スタンダードなブラックと、ハードな印象になりがちな革手袋をさりげなくハズせるネイビーに加えて、バーガンディとサンドを用意した。
裏地には、吸湿発熱性と保温性を併せ持った「ソリスト®サーモ」を採用した。さらによくなった着け心地と、あたたかさを実感いただけるだろう。
手首はすぼませずに、掌側にスリットを入れてあり、シャツの袖や腕時計との干渉が少ない。
そして、スナワチならではの配慮として、内側には紛失を防ぐためのループと日本製真鍮カラビナを用意した。お気に入りの手袋を片方失くした時のやる瀬なさといったらない。面倒でも、脱いだら両手を繋いでおいてほしいのである。
スマホしながらはもちろんだが、背を丸めてポケットに手を入れて歩くのも、大人の歩き方としてはいただけない。これまで手が大きすぎる、小さすぎるという理由で、手袋を選べなかった方にもきっとフィットするサイズが見つかるだろう。寒さをものともせず、仕事に、遊びに、街を動き回ろう。