物入れにも、思い入れを
普段の生活のなにげない瞬間に、レザーに触れる喜びを感じたい人に。m.rippleが、珍奇ともいえる革を用いて丁寧につくった小物入れポーチである。
黒と赤は、国産の馬革。馬といえばコードバン(お尻の部分の銀面を削り取った滑らかな革)が有名だが、こちらは独特のシワと、パリッとした感触が心地よい。黒、赤どちらも、その発色は妖しげとすら言えるような絶妙なものだ。
焦茶と深緑は、ブリーフケース〈ESPADA〉と同じ、TOKYO製の豚革。軽やかでさらっとした手触りに、野性的なシボのパターン。ピッグスキンの既成概念を覆す、墨田区のタンナーによる挑戦的な素材だ。
Lサイズには、女性が化粧品を入れるもよし、男性のカバンの中をゴチャゴチャさせる鍵やIDカードなどの諸々をしまうもよし。貴重品袋として通帳もきれいに収まるし、筆記具やデジタル・ガジェットも大量に収納可能だ。
パイプなどの喫煙具ケース、ファーストエイドの医薬品入れなど、使い方は自由なので、ちょっとした贈り物にも最適だ。
うまく使って、乱雑になりがちなカバンの中の整理に活用してほしい。
内側はスエードで、2つのポケットがある。レザーのプルタブや、細やかな縫製など抜かりない細部をお楽しみいただきたい。Sサイズも要チェック。